給湯器からポタポタ水漏れしたときの原因と修理方法・予防策を水道修理業者が解説

給湯器からポタポタと水漏れしている場合、放置しておくと事故に繋がる可能性もあり危険なので、なるべく早めに対処する必要があります。しかし、初めての事態で原因などもわからず、困っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、給湯器から水漏れする原因や、発見した際の対処法、水漏れを防ぐための予防策などについて、詳しく解説していきます。
給湯器からの水漏れでお困りの方は、ぜひ参考にしてください。
今まさに、給湯器からポタポタ水漏れしていて困っている方は、悪化する前に早めのお問い合わせを!
給湯器からポタポタ水漏れする原因とは?
給湯器からポタポタ水漏れしているように見える場合、その原因は大きく4種類に分けられます。
給湯器からの水漏れを放置すると、原因によっては一酸化炭素中毒などの重大な事故に繋がる危険性があるので、なるべく早めに原因を特定することが大切です。
それぞれの原因の詳細について、以下で詳しく確認していきましょう。
原因①:経年劣化
長く使っている給湯器から水漏れしている場合、経年劣化が原因である可能性があります。
給湯器は、お湯にするための水を通す配管を使用しているため、経年によってその部分が劣化すると、水漏れが生じます。特に多いのが、配管の接続部分からの水漏れで、これは内部にあるパッキンの劣化や損傷を原因としています。
給湯器の耐用年数(寿命)は、一般的に10~15年程度といわれています。そのため、10年近く使っている給湯器で、配管の接続部などから水漏れしている場合は、パーツやパッキンの劣化を疑ってみましょう。
原因②:配管の凍結
冬の時期に多いのが、給湯器の配管内の水が凍結した結果起こる水漏れです。
水が氷になると、体積が約10%膨張します。そのため、配管内の水が凍結すると、膨張に耐えきれなくなったパーツが破損し、そこから水が漏れてきます。
この場合、凍結した直後は、配管内の水は凍ったままなので、水漏れは発生しません。気温が暖かくなり、内部の水が溶けて初めて、水漏れが発生します。
そのため、急に冷え込んだ日の翌日など、気温が暖かくなって発見された水漏れの場合は、配管パーツに亀裂や破損がないか確認してみましょう。
原因③:施工不良
設置して間もない給湯器から水漏れしている場合、施工時のミスに原因があることも考えられます。
給湯器の設置時、配管の接続などが不適切だと、その部分から水漏れが発生します。施工後すぐは問題なくても、一定期間使っているうちに、水圧がかかって施工の甘い部分から水漏れするケースもあります。
そのため、新築やリフォームなどで給湯器を設置して間もないにもかかわらず、水漏れが発生している場合は、施工を担当した業者に連絡するようにしましょう。
原因④:水抜き栓からの正常な水の排出
給湯器の水抜き栓からポタポタと水が出ている場合、それは水漏れではなく、正常な水抜き調整機能によるものです。
給湯器には、内部の圧力が高まった際、減圧するために水を抜く機能が仕様として備わっています。そのため、水漏れ箇所をたどった先が水抜き栓だった場合は、故障ではないので安心してください。
しかし、あまりにも排出される水量が多かったり、ポタポタとずっと止まらずに水が出ていたりする場合は、水抜き栓に不具合が生じている可能性があります。そのような場合は、なるべく早めに、専門業者に点検を依頼するようにしましょう。
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給湯器からポタポタ水漏れするときの対処法
ここでは、給湯器からポタポタ水漏れしているのを発見した際、ご家庭でできる対処法を3つご紹介します。
ただし、これらはあくまで応急的な対処法なので、根本的な解決にはなりません。給湯器の故障による水漏れを解決させるためには、なるべく早く専門業者に依頼することが大切です。
対処法①:給湯器の電源を切る
給湯器からポタポタと水漏れしているのを発見したら、まずは給湯器の電源を切りましょう。お湯張りなどをしている場合は即座に中止し、操作パネルの電源を切り、主電源も抜いておきます。
給湯器からの水漏れ原因が機器内部にある場合、炎の不完全燃焼により、一酸化炭素が発生する危険性があります。一酸化炭素は無色無臭の気体なので、気づかぬうちに吸い込んでしまうと、少量でも中毒症状が出る可能性が高く、大変危険です。
そのため、給湯器からの水漏れが確認されたら、最悪の事態を防ぐために電源を切り、その後で原因を特定するようにしましょう。
対処法②:水漏れの発生場所を確認し、修理業者に連絡する
給湯器の電源を切ったら、水漏れがどこから発生しているかを確認しましょう。給湯器の水漏れ発生箇所として多いのは「水抜き栓」「配管本体、配管の接続部分」「給湯器本体」です。これらのうち、発生場所が水抜き栓である場合は、前述の通り正常な動作範囲内と考えられます。しかし、それ以外の場所から水漏れしているようであれば、専門業者による修理や交換が必要です。
水漏れの発生場所がわかれば、修理依頼もスムーズに運ぶので、なるべく早く専門業者に連絡するようにしましょう。
対処法③:給湯器の止水栓・ガス栓を閉める
給湯器の電源を切り、業者が来るまで待機する間は、給湯器の止水栓やガス栓を閉めておくことが大切です。
水漏れの量が多い場合、業者が来るまで放置しておくと、その分水道料金がかさんでしまいます。また、集合住宅の場合は、階下への漏水被害にも繋がる可能性があるので、早めに止水栓を閉めましょう。
また、水漏れと併せてガス漏れが発生しているケースもあります。ガス漏れによる二次被害を防ぐため、ガス栓も必ず閉めておきましょう。
給湯器の修理は自分でできる?
ある程度DIYに自信がある方の場合、給湯器の修理を自分でしようと思うかもしれません。しかし、給湯器の修理を一般人が行うのは大変危険なので、自分で修理せず、必ず専門業者に依頼するようにしてください。
給湯器は、電子基板などさまざまなパーツが組み合わさった精密機器で、ガス設備とも接続されています。そのため、給湯器の修理や交換を行うためには、「液化石油ガス設備士」や「簡易内管施工士」などの資格が必要です。これらの資格がない方が修理を行うと、法的に罰せられる可能性があります。
また、業者を呼ぶ際も、正しく修理をしてもらえるよう、必要な資格を持っているか事前に確認しておくと安心です。
賃貸住宅の場合は、大家さん・管理会社に連絡する
賃貸住宅の給湯器から水漏れしている場合は、自分で専門業者を手配する前に、まずは大家さんや管理会社に連絡しましょう。
賃貸住宅の給湯器は、物件の所有者から借り受けている扱いになります。そのため、勝手に修理業者を呼んで手を加えると、後々トラブルに繋がる可能性があります。
不具合の原因が設備にある場合は、大家さんや管理会社の責任になるので、修理費用がかからないケースも多いです。自分で修理業者を手配すると、実費負担になってしまう可能性もあるので、必ず事前に確認しておきましょう。
施工後間もない場合は、以前の施工会社に連絡する
新築やリフォームなどで、給湯器を設置して間もなくの水漏れである場合、先述の通り施工不良である可能性があります。そのような場合は、保証が利いて修理費用が無料になる可能性が高いので、以前担当した施工会社に連絡しましょう。
なお、他の業者に修理を依頼すると、給湯器の水漏れ原因が施工不良であっても、修理料金がかかってしまうので注意が必要です。
給湯器の水漏れ予防策
給湯器からの水漏れは、日々のちょっとした工夫によって、ある程度予防ができます。
ここでは、特に効果的な予防策を3点ご紹介します。
予防策①:長期間使わない場合は水抜きをする
給湯器の水漏れを予防するには、長期間使わない場合、内部の水を抜いておくことが効果的です。
給湯器は、必要に応じて水をお湯に変えるために、常に配管に水が通っています。旅行などで長期間家を空ける場合、その間に気温が著しく下がると、水が凍結して配管を損傷させる危険性が高まります。
給湯器の水抜き方法は、各製品によって異なるので、説明書を見て手順を確認しておきましょう。
予防策②:氷点下になる日は蛇口から水を少量出しておく
気温が氷点下になる日は、浴室などの蛇口から水を少量出しておくと、凍結による水漏れを防止できます。
水が凍結するのは、一箇所に留まっている場合であり、流れている水は凍結しません。そのため、給湯器に繋がった蛇口から少しだけ水を出しておけば、給湯器内の水が循環し、凍結防止になるわけです。もちろん、給湯器に繋がっている蛇口であれば、キッチンや洗面所など、浴室以外の蛇口でも構いません。
出しっぱなしにする水は、細さ5mm程度で十分です。あまり多く出しておくと、水道代がかさんでしまうので注意しましょう。
予防策③:10年以上使った給湯器は交換する
給湯器やその配管は、経年によってどうしても劣化するので、永遠に使い続けることはできません。耐用年数を超えて使用し続けると、それだけ水漏れのリスクが高まるので、老朽化する前に新しいモデルに交換することが、水漏れの予防策となります。
先述の通り、給湯器の耐用年数は10〜15年といわれています。そのため、10年を目安に交換を検討するとよいでしょう。また、使用状況によっては7〜8年で寿命が来るケースもあるので、定期的に点検し、不具合がある場合は早めの交換も検討しましょう。
まとめ
今回は、給湯器からポタポタ水漏れしたときの原因と、対処法や予防策などについて、詳しく確認してきました。
給湯器からの水漏れは、重大な事故に繋がる可能性があるので、そのまま使い続けるのは大変危険です。早急に原因を特定し、適切な修理を行う必要があります。
その際、修理は必ず専門業者に依頼しましょう。ご自身で修理するのは危険なだけでなく、無資格を理由に罰せられる可能性もあります。
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見積もりは無料なので、給湯器からの水漏れでお困りの際は、ぜひお気軽にご相談ください。